勉強嫌いが、視力のせいである可能性も

日本人は、目で情報を認知する
タイプが多い
とはいえ、学力というのは、さまざまな要素が絡みあっており、一つのデータだけで、関係あるというのは、なかなか言いきれないかもしれません。それでも、やはり何かしらの相互関係はあるように感じます。
それは『脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A』(ダイヤモンド社)の著者であり、数多くの幼稚園、保育園などで講演活動もされている脳科学者の西剛志先生がこんなことをおっしゃっていたからです。
「物事を認知するときに、何の情報を優先するのかは、脳のタイプによって違います。大きく分けて、見えているものを優先する「視覚タイプ」、聞こえるものを優先する「聴覚タイプ」、香や気温、気分など、そのときに体感するものを優先する「体感タイプ」の3つです。日本人は、視覚タイプが44%と最も多いんです」
つまり、視力が情報収集の要になっている人が多いというわけですから、必然的に目が悪いことが、学力にも影響が与えることがあると言っても過言ではないように感じます。
さらに、西先生は、次のようにも言っています。
「黒板が見えない、見えにくいといったことは、非常にストレスになります。脳はストレスがかかることを避けようとする習性があるので、視力が原因で勉強嫌いになる可能性は十分に考えられます」
得意になるには、そのことを好きになるのが一番。と考えるとやはり子どもの学力のためにも、目が悪くなったら、しっかりと矯正する、近視抑制治療に早めに取り組むことは大切だといえるのではないでしょうか。
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